ほら、電気点けて!
私たちのセッションでは、気質や優位感覚だけでなく、そのひとそれぞれが集中して作業できる環境についても丁寧に振り返っていきます。
親子セッションをしていると、親子でも集中できる環境が全く違うことに驚きの声が聞かれることもしばしば。
先日もそうでした。
『え~っ、そんなことってありますか??』
と思わず声をあげたお母さん。 中学生のお嬢さんとは親子関係もよく、大きな悩みはなかったのですが、これから人生の岐路に立つことも多くなるであろうお嬢さんに、よりよい関りを持ちたいということで、セッションをご希望くださいました。
ただ唯一といっていいほど、ついつい口酸っぱくして言ってしまうのが
『ほら、ちゃんと座って電気も点けて!目が悪くなるよ!!』
お嬢さんが本に夢中になっている時には、たいていソファやベッドで寝転がって、なぜか電気は薄い。
ちゃんと子供部屋の机には電気スタンドもあるのに、点けているのをみたことがない。
姿勢も悪くなるし、目も悪くなるし、第一、本の内容が頭に入ってこないのでは??と心配になってしまうとのこと。
ところが!
アセスメントから見る、お嬢さんが集中できる環境は、
『ソファやベッドに寝転んで、薄暗い場所』
一方お母さまは
『机に向かって、照明は明るく』。
それを見たお母さまはの声をあげて、大きく納得。
『いやあ…薄暗いところで集中できるなんて、考えたことがなかったです。あまりに目が悪くなりそうな環境でない限り、気にしないようにしますね』
と仰いました。 自分との違いということを理解しようとする大前提として、自分の想像の範疇のはるか外側にも人が大切にしている価値観があるということを知っておくことが重要ですね。